町に住んでいる8歳上の姉ちゃんから電話があった。
俺の高校卒業のお祝いにご馳走してくれるというのだ。
町までは車で20分程だがバス、電車を乗り継ぐと1時間はかかる。
まあ、高校に町まで通ってたので地元みたいなものだ。
お姉ちゃん夫婦がよく行く居酒屋さんに呼ばれた。
姉ちゃんは2歳になったばかりのタカシを連れて来ていた。
俺は、卒業して実家の農業を継ぐことになっている。
「今日は昌夫さんは仕事?」
「旦那は友達と温泉いってるのよ」
「へえ、楽しそう」
「どうせ、女遊びよ」
「え?結婚してるのに?」
「男なんて、そういうものよ」
この時代の温泉街には、ストリップ小屋や枕営業してる女性は
沢山居た。
それ目的で温泉にいく輩もいたのだ。
「さぁ、食べて呑んで」
昭和50年代は、高校卒業すれば喫煙、飲酒にはうるさくなかった。
おおらかな時代だった。
そして話は、嫁の話になった。
「俺、まだ18だよ!」
「彼女はいるんでしょ?」
「居ないよ」
「アンタ、まさか?」
酒の力を使って告白してしまった・・。
この頃、田舎では結構、性体験はみんな早かった。
盆踊りや村祭りで童貞や処女を卒業する若者も沢山居た。
俺は10歳の時から姉ちゃんが好きだった。
最初は姉ちゃんの同級生で近所のミヨちゃんが好きだったが
お姉ちゃんに替わってしまった。
その事はお姉ちゃんも気が付いてるはずだ。
姉ちゃんの住んでるところは農組の社宅で元々姉ちゃんも
その農組で働いていた、社内結婚だ。
本当に3人で寝ることになった。
姉ちゃんは卒業祝いに童貞も卒業させてくれる・・。
「もう、仕方ないわね・・」
最高の卒業祝いだ!
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